にぎやか青空市場
「お姉さん、春キャベツどう?水菜も一山 100円だよ!」
色とりどりの野菜を前に笑顔を見せる八百屋の
おかみさん。とっても美味しそうな野菜たち。
それに、お姉さんだなんて、もう、買いたく
なっちゃうじゃありませんかっ。
月に3回ほど、近くのお寺の境内で催される
青空市場。八百屋さんの前を通るといつも
こんな調子です。他にも、 魚、果物、
こんにゃく、漬け物、乾物、お茶、お菓子
花…
軒を連ねたテントの下には山盛りの商品と
手書きの値札。五平餅や串カツなどの露店
からは、芳ばしい香りが漂ってきて、
その賑やかさはまるでお祭りのよう。
朝から大勢の人が行き交う、この
“一日商店街”は、商店街や朝市に
なじみのなかった私にとって、ちょっと
ドキドキワクワクの場所なのです。
「いいダシが出るよ〜!」というおじさんの
言葉に誘われ、魚屋さんの前で立ち止まると
目に入ってきたのは、アサリと間違えそうな
大きなシジミ。これは一度買ってみてもいい
かも。
ということで翌日さっそくお味噌汁の具に。
美味しいシジミのお味噌汁を頂くことができ
ました。つづいては、ちりめんじゃこ専門店前。
常連らしいお客のおばさま方が、「こっちの
が柔らかいわね〜」「あら、ほんと」などと
言いながら、商品のちりめんじゃこをどんどん
試食中。新物の山からつまんでは食べ、となり
の山からもつまんでは食べ・・・。
試食用でもないのにいいのかしらと、見ている
こちらが心配になってしまったけれど、店主は
いっこうにかまわない様子で、
「美味しいでしょ〜」と気さくに会話。だいたい
値段からしても「3杯600円」と、かなり
アバウトな表示。3杯って…
それは日本酒などを飲む、あの“ます”に3杯
のことらしく、たっぷり山盛り3回すくっては
袋へ。さらに、手でつかめる分だけおまけして
「いっぱい入れといたからね!」ですって。
なんとも豪快!これはかなりのお買い得かも…
思わず私も頂いてしまいました。
野菜や果物もカゴやバケツに豪快に盛られ、小さい
ものは一山いくらで売られています。まだ寒かった
頃、果物屋の前を通りかかると、ちょうど
おじさんがバケツにみかんを移しているところ。
かなり使い込んだと見える曲がったバケツに、
みかんを箱からゴロゴロゴロ。数を数えるわけでも
なく、重さを量るわけでもなく、適当なところで
次のバケツへ。一山の量はおじさんの勘しだい
というわけ。ジャガイモもタマネギも、きっと
そんな調子なのでしょうね。整然と並んだスーパー
の野菜売り場とは対照的だけれど、それがまた
微笑ましく、新聞紙の簡易包装もかえって新鮮。
嬉しいのは、親切に野菜の保存方法や、料理の
方法も教えてくれたりすること。プロに教わる
保存方法はさすが。きちんと日持ちがして本当に
助かります。スーパーのようにお洒落な野菜は
並んでいないけれど、旬の野菜を良心的な値段で
売ってくれるこの市場は、我が家の貴重な食材調達 の場。
昼過ぎともなれば、半額になるものもあって
野菜好きの私は、ついついたくさん買ってしまい、
いつも帰りには重い荷物を持って帰ることに…。
さて、「お姉さん」と声をかけられて買った春キャベツは
柔らかくて美味しくて、あっという間に食べてしまい
ました。 たっぷりの水菜も、煮物に、炒め物に、パスタに
サラダにと大活躍!ちりめんじゃこはサッと塩抜きをして
離乳食に活用。トマトもカボチャもしっかり娘の栄養と
なりました。
また、今度の市場でたっぷり仕入れなくては!
寒かった頃は、市場のおじさんやおばさんも
コートを着て肩をすくめていたけれど、暖かく
春めいた日には、売り声も一段と元気を増して
いるよう。買い物のお客さんも増えて、次回は
きっと、さらに賑やかな青空市場になることでしょう。
どうか雨が降りませんように・・・!
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朝から大にぎわいの境内。ベビーカーを押して歩き回るのは大変なので、おんぶで買い物袋を持参し、いざ出陣!?
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境内で魚を売っている光景はなんだか不思議。とはいえ魚屋さんの前は新鮮な魚介を求めるお客さんでいつも賑やか。
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僕も入れてくれよ〜と、ポーズをとるお茶目なちりめん屋のおじさん。「どれが柔らかいの?」の問いに「いちばん左のやつね!」となぜか隣の干物屋さんが。お隣同士なので詳しいのだと自慢げに(笑)。
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カゴ&バケツ盛りの野菜たち。段ボールの値札が商店街の八百屋さんの風情そのもの。春キャベツや新玉葱、新ジャガなども並んで。
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本日の収穫。ウドは大好きな春野菜の一つ。水菜3束は多すぎと思いきや毎日大活躍。この日はゆでた新ジャガやエリンギと一緒にガーリックバターとアンチョビでサッと炒め、イタリアンテイストの一皿に。
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