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シェリーズカフェ
Vol.31 愛しの文房具
 

愛しの文房具


えんぴつ、消しゴム、メモ帳、定規・・・
子供の頃、自分のお小遣いで買えるものといったら、
そんな小さな文房具たちでした。
字を書くことが好きだった私は、その道具も好き。
小さな商店街に一軒だけの、小さな文房具屋さんは、
本屋さんも兼ねていましたから、文具の棚はきっと、
幅1メートルあるかないかの、小さな世界だったはず
ですが、その棚の前は、子供だった私にとって、
とても魅力的で、ワクワクする場所でした。



手紙を書くのも大好きだった私に、あるとき、母が
ケース入りのレターセットをプレゼントしてくれました。
でも、大事にするあまり使うことができず、長いこと
引き出しの中にしまったまま。それから数十年・・・
今もやっぱり、大事にしまってあるのです(笑)。
お小遣いが増え、自分でレターセットが買えるように
なった高校生の頃には、嬉しくて、毎日飽きもせずに、
文房具屋さんをのぞいては、レターセットを選んでいた
覚えがあります。実際にたくさん手紙も書きましたが、
時代とともにそれはメールに代わり、残念ながら、
今では便せんに書くことは少なくなってしまいました。
それでも、お気に入りのレターセットとペンは、
いつも引き出しの中で待機中です。



そんな思い出や、文房具への愛情(?)のせいか、
大人になった今でも、文房具の並ぶ場所に近づくと、
ワクワクとした気持ちが沸き上がって来ます。
昔とは比べ物にならないほど種類は増え、また、
100円ショップの登場によって、ひととおりの
文房具が格安で手に入るようにもなりました。
中には品質や安全性に疑問が残るものもありますが、
気軽に買える環境に、助けられているのも事実。
そんな多くの文房具があふれる中、どんなものを選び、
どんな風に使うかは・・・個人の価値観とセンスしだい。
そして、良い文房具と出会うかどうかは、やはり「ご縁」。
数だけなら、どれだけでも手に入る時代ですが、
素敵なもの、使いやすいもの、自分に合ったものとの
出会いは、それほど簡単ではないと思うからです。



使いやすさにこだわる、サイズにこだわる、
デザインや色にこだわる、そして価格にこだわる・・・。
優先すべきこだわりがどれか、よく考えることで、
欲しいものへ自然と導かれていくような気もしますが、
それでも、ある時ふと見かけて「ピピッ」とくる
運命的な出会いも、けっこうありますよね。
「柔らかな色や素材感に癒された。」
「美しいグラデーションに心惹かれた。」
「紙の色や質感にラッピングのアイデアが浮かんだ。」
「手持ちの茶封筒にも使えそうとひらめいた。」
「シャキーンと開き、閉じればコンパクト!」
「フィット感や持ち運びやすさに感動。」等々・・・。
私の「ピピッ」も、その時々でいろいろですが、
出会った文房具たちは、実用性以外のプラスα、
癒しや元気、様々なアイデア、すっきり使える快感などを
一緒に運んできて、私を日々楽しませてくれます。
これだから、文房具はやめられないのですね(笑)。



機能性が向上し、デザインも洗練され、種類も増えて、
たくさんの新しい良いものと出会える機会が増えました
が、 実は、どうしても手放せない文房具もあります。
それは、小学生の頃に買った、小さなハサミ。
決して高級品ではありませんし、買った当時は、
まさかこれが、数十年経っても使われていることなど、
想像してもみませんでしたが、中学、高校、大学時代と、
紛失の危機を幾度も乗り越え、社会人になってからも、
ずっと私の勉強や仕事を助け、さらに結婚した後も、
私の家事や習い事を支え続けてくれました。
30年近くが経つのに、今だに壊れることなく使え、
軽くて持ちやすい、頑丈なハサミなのです。
新しくてもすぐに壊れてしまうものがある一方で、
こんなにも長く傍にいて、ずっと活躍してくれる道具。
4歳の娘が、「赤いハサミ、ママの?使っていい?」
と、楽しそうにハサミを操る姿を見るにつけ、
このハサミとの「縁」を感じずにはいられません。

今後も、さらに素敵な文房具が現れることでしょう。
新しい出会いは楽しみでもあります。
でも、子供の頃、小さな文房具屋さんの棚の前で
ワクワクしていたあの気持ちを忘れることなく、
大事に使っていかなくてはね。
ささやかだけれど、大切な地球の環境を守るために
できること。とても大事なことです。
作る側は、長く使えるものを「作る」こと、
選ぶ私たちも、長く使えるものを「選ぶ」ことを
きちんと考え、実践していきたいものですね。



雑貨屋さんでみつけた7色の色鉛筆。少しくすんだスモーキーカラーを見ていると、暮れた空や、霧にかすむ森、波打つ麦などが連想されて、空想の世界へ・・・。 たった7本で私を癒してくれる、素敵な存在です。

たかが付箋、されど付箋。やや厚手の付箋はしっかりしたカードのよう。様々なサイズの付箋がブックになっていて使いやすさも◎。宛名シールは、オリジナル封筒や 事務用茶封筒にも使えて役立っています。

便せんとして売られているものをラッピングに使うことも。茶色の便せんは、ラッピングに使いやすい薄手の紙質。プレゼントを引き立たせてくれそうな色も気に入っています。他にもたくさんの色がありました。手前は柄が可愛いメモ。透明な袋に一枚入れて一言添え、見えるラッピングにすると可愛い♪

100円ショップもあなどれません。どうということもないシンプルなクリップですが、爽やかなブルーのグラデーションのセンスはなかなかです。使い方次第でお洒落にアレンジできそうなものを探すのも楽しいですね♪

思い出深い、色鉛筆、クレヨン、そしてハサミ。 何度も紛失の危機に遭いながら奇跡的に生き延びた生命力抜群のハサミは、よっぽど私に縁があったのでしょうね。色鉛筆も今では娘のお気に入りです。

こちらでは、身近な日常を綴ったエッセイを毎月お届けしています。何気ない事から雑貨やインテリアの話など「うんうん、あるある」で気軽に読んで下さいね。

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エッセイ&フォト AyaYamaura
ショップスタッフを経てシェリートライフルのホームページ製作担当に。現在は子育てに奮闘しつつ、在宅でメールマガジン、サイト製作の一部を担当


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