冬の祝宴
お正月前後になると、突然『和』の雰囲気に浸る日々。
いつもは忘れていても、この時期だけは必ず思い出しますよね。
おせち料理は作らないとしても、ちょっと和風の
器を使って みたくなったり、お正月らしい飾り
だけでも なんて思ってみたり、いつもは行かない神社にもお参りしたりしますよね。
この冬は、その日本文化の最たるもの(?)を体感できる
大イベントがありました。神前結婚式への参列です。
身内しか参列できない式なので、参加する機会も少ない
うえに、この頃は教会式や人前式も多いので、私の記憶 にある限り、
これが初めての『神前式』。花嫁さんは 私の妹です。
自分の時は人前式で、場所もレストラン。
衣装も白のウェディングドレスのみだったので、
まるで雰囲気の違う今回は、何もかもが新鮮!
夜のお式も初めてで、行く前からとても楽しみでした。
会場は、蔵作りの街並が残る町に古くからある神社。
私と妹がそれぞれ高校時代を過ごした町でもあります。
久しぶりの場所に懐かしさを覚えつつ会場へ向かうと、
目に飛び込んできたのは、石畳の上に点々と置かれた竹籠。
静寂と笙の音色にも誘われて、一気に和の世界へ・・・。
今回は親族なので、まず親族控え室へ。
ここで早くも娘が泣き出して大騒ぎ。まだ1歳7ヶ月の
彼女にとって、結婚式はもちろん初めての体験。
着いた途端に黒い服のおじさんおばさん達に取り囲まれて
かなり怖かった様です。
でも、白無垢のお嫁さんが入ってきたら、ようやく笑顔に。
いつもと違う服装と髪型でも、大好きなおばちゃんのことは
ちゃんと分かったようです。
白無垢のお嫁さんは、我が妹ながら本当に素敵!
親族一同もお嫁さんを囲んで盛り上がっていたのですが、
当の本人は、着慣れない衣装と重いカツラに悪戦苦闘。
係の方に「あまりうなずかないように」と言われたそうですが、
急にうなづくなと言われても、それは無理というもの。
日本人って、どうしてもうなずいてしまうんですよね。
奥ゆかしい雰囲気たっぷりの和装も、現代っ子が着 こなすのは
なかなか大変なようです。
親族紹介を終えると、いよいよ神前挙式の始まり。
雅楽を奏でる楽人の方々に続いて、灯籠の灯が揺れる参道を
進みます。 静かな神殿に太鼓の音が響き、祝詞の奏上、
三三九度、両家結び固めの盃、巫女さんによる舞の奉納
などが行われます。
片手に持った鈴のようなものを、ときどき勢い良く鳴らしながら
舞う巫女さんの様子があまりにも異様に映ったのか、また
しても娘が大泣き。この時は本当に静寂の中だったので、
ちょっと焦りましたが、少ししたら落ち着いてくれてホッ。
この後二人は誓いの言葉を読み上げ、 指輪の代わりに赤い
結い紐をお互いの小指に結び合いました。てっきり指輪だと
思っていたけれど、こんなところも和風で、素敵な演出でした。
さて、
一息ついて一同は披露宴会場へ。
テーブルにはもう豪華なオードブルが用意されていました。
竹籠や竹筒、和紙を使ったコーディネートは和のテイストたっぷり。
夜の披露宴ならではの、月夜をイメージしたコーディネートだそう。
和の新鮮な美しさと、美味しそうなお料理に見とれていると、
色打掛けに着替えた新婦と新郎が登場。緊張感たっぷりの式と違い、
親しい友達も大勢いる披露宴では、二人もにこやかな表情です。
面白かったのは、ウェディングケーキ入刀ではなく、
鯛の塩釜開きだったこと。二人が木槌でたたいて開いた鯛は、
みんなにふるまわれ、私のお腹にもしっかりおさまりました。
おチビさんもこのお魚は大好きなお味だったようで、パクリ。
みんなで幸せのおすそ分けを頂きました。
途中で退場した二人は、和装から一転、すらりとした洋装に
着替えて再登場。各テーブルへ灯りをリレーしていきます。
竹筒を使ったメインキャンドルに点灯すると、シャボン玉が
フワーッと舞い上がり、キラキラと光って本当にキレイ。
これには娘も大喜び!とても楽しい演出でした。
メインのお料理を食べ終える頃、急に会場の灯りが落とされ、
おや?と思っていると、 緑色の光を放つデザートが登場。
透明な器には梅のゼリー。竹をかたどった抹茶ロールケーキに、
月に見立てた栗と小倉ソースが添えられて、見た目も味も和風!
楽しく美味しいデザートでした。
そうこうしているうちに、披露宴も終盤へ。
両親への手紙は読まずに渡して、花束贈呈とご挨拶で
さわやかなエンディング。お見送りの屏風の前のでは、
イベントを終えて一安心の二人と両親が、笑顔を見せていました。
私はというと、披露宴の間は、娘の様子を見つつ、カメラ2つと
ビデオの撮影に大忙し。落ち着いてディナーを満喫という訳には
いかなかったけれど、美味しいお料理はしっかり食べて大満足。
和風テイスト溢れる演出でたっぷり楽しませてもらいました。
プランを練った二人にお疲れさま!楽しい時間をありがとう!
妹とはずっと同じ部屋で過ごし、仲良くしてきた姉妹。
心から幸せになってほしいと願っています。
いつまでも仲良く、楽しく、お幸せにね!!
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境内に整然と並んだ竹カゴの灯籠。夕闇迫った冬の境内に凛とした空気が漂います。
この参道を進んで、神前式を行う神殿へと向かいました。
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白無垢のお嫁さんは、どこかノスタルジック。おばちゃんに手をつないでもらい、娘もご機嫌がなおりました。
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フレンチと和食がうまくミックスされた『和フレンチ』のディナー。薄い和紙をふわりと掛けておく演出は、家でもちょっと真似できるかも?
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ウェディングケーキ入刀ならぬ、鯛の塩釜開き。ほんのり塩味の効いた鯛はディナーの一皿として登場しました。
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緑の光を放つデザート。かぐや姫の入った竹が明るく光っていたという昔話からイメージしたのかしら?発光体は「水に濡れると光るモノ」らしい。
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